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第33回 沖縄遺骨収集奉仕参加 7 2006年2月

 第2日、あいにくの雨。今日は、アメリカ人のロンさんが見つけた壕を捜索することとなった。昨日よりはやや本部のある摩文仁に近い民家のすぐそばにある。駐車場からやや登ったところ、道から数メートル離れているところに入り口がある。

 中はかなり大きく、そこからいろんな方向に小さな穴があり、奥へと続いている。まずは一番奥へと進んでいくと、やはり物資置き場にしたであろう整理された区画がある。一番奥のどん付きで作業を始めたが、すぐに骨片や注射器、薬品、軍足などが出てきた。後でわかったことだが、ここは当時病院になっていたそうだ。

 掘り始めるとすぐに小笠原先生が、骨盤と思われる大きな骨を探しあげた。その後もいろいろの骨片が現れる。しかし、一度休憩したときにベテランのロンさんに鑑定して頂いたところ、大きな骨は残念ながら「horse」であった。ロンさんは骨片を1つ1つ丁寧に見て、「human! animal!」とおっしゃいながら分けていく。

 骨盤と思われたものを見た瞬間、大きな声で「horse!」。小笠原先生相当がっかりした様子だった。しかし、人間の歯や、あご骨、指の骨などなど先生は多くの人骨を拾い上げられた。午後から沖縄班が合流し、この壕はすでに一度すんでいるとのことであった。しかし、まだまだ取り残しがあったので、その後も時間切れまで作業が続いた。(つづく)

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