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第33回 沖縄遺骨収集奉仕参加 8 2006年2月

 最後に予定されている慰霊祭のために、やや早めに作業が終了し外に出てみると、大雨。私とあの公ちゃんが組むと、大雨、大雪、大雷が定番であったが、今回はきていない。やはり私が雨男か。寒風の中、厳粛に慰霊祭が仕えられた。

 翌日、那覇教会のちょうど御祈念の時間にお参りさせて頂いた。その後林教会長からいろいろとお話しを承った。本年那覇教会は布教40年に当たる。先生のご苦労とその中に込められた強い願い、それが沖縄の地だけではなく、沖縄が助からなければ世界が助からないという熱い思いの40年である。

 私たちは、昨年の2005年の年を簡単に戦後60年と呼ぶ。いや、戦後60年と意識してくれているだけでもいい。ほとんどは無関心。当然、若い世代が知らないのは無理もない。しかし、いつも言わせて頂いているように「戦後」ではないのだ。

 沖縄はそのまさにその現実を背負っている。関係もないのに勝手に戦争を始められ、辛酸をなめ、そして今でも経済発展と基地問題の狭間でいろんな意味合いにおいて沖縄の人々が分断され、負を背負わされている。人ごとではない。東京上空は、アメリカ軍隊の空域である。自衛隊機も当然民間機もそれを避けるように飛んでいることを何人の人が知っているか。林先生のお話を承りながら、強く呻吟した次第である。(つづく)

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