「人の身が大事か。わが身が大事か。人もわが身も皆人」という金光教祖の教えがある。。かつてはよく、この教えは、わが身のことよりも人の身のことを大切にしなさいという教えであると聞かされたし、自分もそう考えていた。
しかし、そうであるならば「人の身が大事か。わが身が大事か」の後に「わが身よりも人が大事」とくるのが普通であろう。「人もわが身も皆人」というこの独特の言い方は、本教信仰の本質である「あいよかけよ」の関係をいっていると思う。つまりは、わがために他を利用するのではなく、また、他のために自分を犠牲にするものでもない。
さらにそうした行動規範的なものでなく、助かりの本質が「あいよかけよ」でなければならないといえるのではないか。他が助からなければわが身も助からず、わが身が助からなければ他も助からない。今、難儀を抱えながらつくづくわが身、わが心が和賀心にならない助からなさを反省している。そこがしゃんとするときっとおかげになると思う。
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