日本ペンクラブ緊急集会

| コメント(0)

 2月12日(土)、東京都千代田区の日本プレスセンターホールにおいて、日本ペンクラブが主催する、緊急集会「いま、戦争と平和を考える」に参加した。先着400名のところに500名近くの多くの方が参集していた。

 集会は、吉岡忍氏の「日米首脳の発言にみる9.11から自衛隊派遣延長まで」と高遠菜穂子氏提供ビデオ「現地撮影ビデオに見るイラク戦争の実態」のレポート2本の報告と、井上ひさし氏(日本ペンクラブ会長)、酒井啓子(アジア経済研究所 参事)、辻井喬(日本ペンクラブ国際委員)氏によるシンポジウム、「日本国憲法にみる戦争と平和」と題した井上ひさし氏のミニ講演、最後に阿刀田高(日本ペンクラブ専務理事)による「もし日本が攻撃を受けたら私はどうするか」との総括があった。
 引き続いて、自衛隊の早期撤収と取材報道の自由を訴えた声明の発表と公開記者会見が行われた。

 集会では、憲法の平和主義は無力でないことの主張や、憲法9条の世界的、人類史的重要性、力あるものが正義となる風潮が暴力を蔓延させている危険性、戦争形態の変化(国家間対立ではない戦争、戦争請負会社による戦争等々)により、それに対応した平和論の構築などの意見が出されていた。

 圧巻は、阿刀田氏の「もし日本が攻撃を受けたら私はどうするか」について、それは死ぬしかないと言い切ったことだ。先の戦争で一度国家に命を投げ出した身、平和憲法はそれ以上に命をかける価値があるという。私もその言や良しとするが、愛する家族や子供はどうするのかとか、その価値は到底日本人のほとんどが受け入れられないのでは等々、つっこんでみたかったが、質問の時間は用意されなかった。

 いずれにせよ、日本ペンクラブのような言論界や日本弁護士連合会などが平和憲法の精神を尊重し、次々とこうした集会や声明を発表していることに敬意を表したい。世の中が戦争へと戦争へと傾斜している中で、何とかこうした動きがそれをくい止め、歯止めとなるよう切に願っている。

コメントする

2012年4月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

このブログ記事について

このページは、つっさんが2005年2月16日 00:24に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「小学教師刺殺事件」です。

次のブログ記事は「カラオケ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カウンター

累計:
本日:
昨日: