また、日本国憲法改正国民投票法案では、改正条項を束ねて一括投票にするのか、条項ごとの投票にするのかという最も重要なことを明らかにしていない。当然条項ごとの発議と投票方法が望ましい。
さらに大きな問題がある。それは改正の是非をめぐる運動を「国民投票運動」と呼び、それを禁圧していること。投票の結果を予測してそれを公表してはならないとしている。
メディアに対しても、「新聞紙又は雑誌に対する編集その他経営上の特殊の地位を利用して、国民投票に関する報道及び評論を掲載し、又は掲載させることができない」となっている。
国民が自由に議論できないような規制をかけているのである。当然この法律には反するものには罰則規定もある。
このような人権を無視して改正された憲法がどんなものなのか。この法律をざっと見るだけでも容易に想像できる。法律というのはすべて読まなければわかりづらく、私の要約ではさらに理解しづらいと思うので、是非詳しくは以下の「法案要綱」や弁護士会の「意見書」をお読みいただきたい。(おわり)
日本国憲法改正国民投票法案 要綱
http://www.k3.dion.ne.jp/~keporin/shiryou/kokumintouhyouhouan/05.htm
憲法改正国民投票法案に関する意見書 2005年(平成17年)2月18日 日本弁護士 連合会
http://www.nichibenren.or.jp/jp/katsudo/sytyou/iken/data/2005_14.pdf","no",,"http://",,,,"2005","5","12","tsujii7"
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