東京学生寮2月月例祭・食事会 2

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 「本然のいのちが承服する」方法の二つめとして、身体で感じると同時に、私は頭で考えるということも大事だと思う。高橋一郎先生は直接は書いてなかったと思うが、本当の○○とは何か、本物は何かと問い続けられた。ある時、もうその問うこと自体が「本然のいのちが承服する」あり方ではないかとある時ハッと気がついた。
 
 つまり、自明と思われている概念、常識、固定観念、思いこみをとりあえず疑ってみる。そして上から見たり、下から見たり、ひっくり返して見たり、考えたりして、そこに自分なりの新しい発見をしていく。

 例えば、経済。資本主義経済、共産主義経済、市場原理主義経済、新自由主義経済と色々な理論をもって説かれている。しかし、一定条件が崩壊するとセオリーでなくなってしまう。昨年からサブプライムローンという経済的信用度の低い層を対象としたアメリカの住宅ローンのことをよく聞いたと思う。

 この信用不安が2007年のアメリカ・ヨーロッパ・日本市場において株価の急落につながったのは、サブプライムローンが貸付債権として証券化され、金融商品として国際的に販売されていたことによる。つまり、実体商品が値崩れしているにもかかわらず、架空の証券が世界中に乱発されたのが原因だ。何とも始末が悪い。

 一体全体、本当の経済はどうなっているかを問い、産業構造が変化していることに気がつかなければならない。つまり、これまで考えられてきた枠組みから自由にならなければならない。私が常々言っている「真の自由とは」について、私たちが考えている自明の自由から自由にならなければならないのだ(つづく)

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このページは、つっさんが2010年2月11日 18:51に書いたブログ記事です。

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