東京学生寮2月月例祭・食事会 3

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 人間は自身の力を過信し、自らの欲望を満たすためにより自由な道を進んできた。その結果、地球環境が破壊され、人類全体が生き延びる道を閉ざす方向へと突き進んできた。そうした自由から自由にならなければならない。

 自由といえば、徳川中期の三浦梅園という方は、「蛇に足がないのは、不自由に思えるかもしれないが、それは、人間が習慣的に身につけた考えのせいだ。蛇の身になって考えれば、足を用いて歩かなければならない人間の方が不自由ではないか」と言ったそう。まさに立場を入れ替えての思考から生まれた興味深い考え方だ。

 実はわが教祖金光大神様も、その意味でものすごい方であった。先程神前拝詞で「氏子ありての神、神ありての氏子、あいよかけよで立ち行く」とお唱えしたが、神様があっての人間は普通であるが、人間あっての神様という考え方を示したのは古今東西教祖様が初めてであろう。江戸時代後半の教祖様の教えは、これまでの常識を覆した考え方が多い。

 以上のように「本然のいのちが承服」していくには、「全身開放」、身体で感じていくと同時に常に本当のものを問い続けていくこと、この二つが肝要ではないかと思う。頭で考えるだけでは行き詰まりやすい。人間は放っておくと色々いらんことを考えてしまうので、時々全身開放して頭を空っぽにする。皆様も今までにない自分なりの新しい発見を目指し、日々を大切に、本当のよろこび、本然のいのちが承服していく生き方を進めていってもらいたい。
 
 その後、今回は中国からの女性留学生KさんとOさんによる回鍋肉、麻婆豆腐、キュウリの春雨。韓国の男性留学生Pさんによる海苔巻き。手作りの中華料理は独特のお味が出て非常に美味。韓国の海苔巻きは、日本のと似ているようで少し違う。いろんな具を使い、ごま油ベースのこれまた本当においしい。楽しいひととき、感謝、感謝である。(おわり)

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このページは、つっさんが2010年2月12日 18:50に書いたブログ記事です。

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