「目くそ鼻くそを笑う」

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 「目くそ鼻くそを笑う」。初っぱなから下品な言葉で申し訳ないが、最近上は政治家の選挙演説から、下は身近な「だべり」に至るまで、このことわざがまさにピッタリの人や言説がなんと多いことか。

 この諺は、「自分の欠点も知らずに、他人の欠点をあげつらう」という意味だが、まあ、人の粗探しばかりして、べらべら、べらべら。それでストレスを発散してすることができるのなら、まあそれでいいと思うが、だらだらと聞かされる方はたまったものじゃない。

 ネットの中ではもっとひどいらしく、上は有識者らのメーリングリストから、下はちまたのWEB掲示板までとんでもない言葉が飛び交っている。なぜ、上、下分けているのだと思われるかもしれないが、かつてはやはり政治家や学者、有識者はそれなりの見識があった。

 日本社会は、いつ頃からこんなでたらめな、情けない有様になってしまったのだろう。金光教祖は「『今月今日で一心に頼めい おかげは和賀心にあり』という見識を落としたら世が乱れる。神のひれいもない。親のひれいもない」と仰っている。かく言っている私自身が「目くそ」にならないようにしなければ・・・・。

 昨日は、小田急線の新百合ヶ丘である会議があり、その帰りの電車で以上のようなことをつらつら考えていたら、寮の韓国からの留学生から、ある事柄に関して丁寧なお断りのメールが入った。

 あ、今の日本人に足りないことの一つは、この「お断り」だと。私はこれまで3つの「お」を提唱してきたが、一つ足して4つにしたい。すなわち、「お陰様とおことわり、お互い様でお先のどうぞ」と。様々な恩恵に対してお陰様というお礼の気持ちと、何事もしていくときに、事前の連絡や承認、お詫びの気持ちは大事である。そこに謙虚で深い見識が持てるのではと思う。

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このページは、つっさんが2010年7月10日 06:29に書いたブログ記事です。

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