この頃の政治に思う

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 小沢氏が首相になれば豪腕ぶりを発揮して、この閉塞感を打ち破ってくれるかもしれないという。また、渡辺美智雄氏も人気があり、その理由も大胆な変革、つまりはその実行力を期待しているのだと思う。

 しかし、私はあまいと思う。日本の総理大臣は権力が極端に制限されている。独裁政治、全体主義政治を恐れてのこと。内閣、党、そして国会を通さなければ法律一つ作ることができない。結果、何もできないのだ。比較的権力があるといわれる知事や市長でさえ、東京都や名古屋市を見ればそう簡単にいかないことは理解できるだろう。

 つまりは、数の力が必要。渡辺美智雄氏も少数政党だから言えるのだ。もし、実行しようと思えば、多くの人の賛同がいる。しかし、大勢集まるとそれぞれ利害、思惑の対立が生じる。大胆な変革案も結局は骨抜きにされ、皆が納得するには「まあこの辺のところで」と妥協が成立する。

 渡辺美智雄氏が権力を握ったときに、ほとんど成果を挙げられなかった。その繰り返し。小沢神話も完全に崩壊した。最初からただの神話であった。それを現実に見せられなかっただけでも、よかったと思う。

 もちろん、大胆な変革を否定しているのではない。声高に批判の応酬に明け暮れるのではなく、それこそみんなで知恵を絞って考え、極力しあって実行してほしい。真に国民、国家のためのことを思うのなら、そろそろ政治のあり方そのものも変わっていくべきだと思う。

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このページは、つっさんが2010年9月15日 17:26に書いたブログ記事です。

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