東京センター新所長での初所内懇談会

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 先日、東京センター新所長での初所内懇談会があった。新所長は4年前までは、所員、次長と歴任されていたため、各部門の現状を確認した。その後の懇親会では早くも新所長らしく、突然所員全員から意見聴取。現代社会の動向や教団動向において課題としているところを出し合い、議論した。

 主な意見として、教団課題としては、教師のおかげの自覚の足りなさや、そもそもおかげの体験がなく使命感がない等、教師の資質についての厳しい意見。教団布教と教会布教が対立概念としてとらえられてしまっていることについての危惧。社会の紐帯機能としての地域社会は完全に崩壊し、今や家族、家庭も危機に瀕している。教団においても教会の自立だけでは今後立ち行かず、教会の統合や教団と教会の間の中間的な役割を果たすシステムの必要性が出された。

 私は、現代世界において国際正義の樹立が課題と発言した。一時期互いの存在を認めて共存するという相対主義が唱えられたが、いわゆる文化相対主義では紛争や人権侵害の抑止にならない。相対主義を超えた文化横断的な正義や地球的な共存倫理への努力が必要ではないか。国際平和を誠実に希求する日本人や世界・人類の助かりを願う金光教人は特にその努力が必要だと話した。

 時間が足りず、具体的な話にはならなかったが、次回の所内懇につなげていきたいとのことであった。帰る道すがら所長が「実は尖閣諸島での中国との問題も話し合いたかった」と仰っていたが残念であった。

 私は、このたびの日本政府の対応に弱腰外交を批判する声ばかりであるが、対中強硬派を勢いづかせたのは完全に失敗であったと思う。しかし、そのまま突っ張れば中国海軍が出てきて、日本も自衛隊を出すという最悪のシナリオとなっただろう。

 中国人企業家の宋文州がTwitter で、「日中が対立しても双方が損をするだけ」と書いていたそうだ。「中国外交の勝利」と言っているが、中国も国際的イメージは下がったとの指摘がある。「正義は力」は永遠の対立しかない。

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このページは、つっさんが2010年9月26日 07:39に書いたブログ記事です。

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