調べ物があり、久し振りに東京学生寮創立百周年記念誌『笈を負う』を開いた。寮が今の小金井市に移転してきたのは1959(昭和34)年、立教100年の年だ。私がこの世に誕生した年でもある。
この時の小金井寮の落成式の出席者に、元宗務局長や文部省宗務課員、小金井市長代理、小金井警察署長、公団参事等の名がある。以前からそのことは知っていたが、その市長代理の祝辞を今頃になって読んだ。
「(前略)広く人類の救済を目途とし、努力する金光財団が、永久的の計画を持って、東京寮を建設し、確固たる礎石を、この地に定められたことは、小金井市をして、一層、清潔に、健康に、かつ精神的に、躍進させるものを信じて、喜ばしい限りである」と。
正直、驚いた。代理といえども市長が挨拶し、それも「永久的の計画を持って」と語る。 現金光財団の願いには「文化の向上と社会の発展に努め」とある。寮では、その一環として広く近隣大学の留学生を受け入れてきている。当寮の名も結構有名になってきているらしい。そこでさらに社会に貢献できるような動きができないか、願っているところである。
コメントする