次に「寮祭等イベント時に寮生への接し方」について、前述したように自主性を重んじるといいながら、寮生の本当の気持ちを理解せず、まあ、楽しければいいかと私もそれでよしとしているところがあったと深く反省した。
そこで、寮生たちも本音のところはまじめな話もしたいのではと、いつの頃からか、あえて平和や戦争、あるいは経済格差や人権の問題等々持ち出して話すことにした。もちろん最初はそれこそ空気を読みながら個人的に話したり、ある時はみんなに問いかけたりした。個人的な会話ではもちろんのこと、全体に振っても結構みんな真剣に乗ってきてくれた。
そこからだんだんに東京平和集会や沖縄遺骨収集に積極的に参加してくれるようになり、今年の沖縄遺骨収集には4名の寮生が参加し、その後、寮に帰ってからも「宗教と平和」というテーマの勉強会を数十名集会室に集めて開いてきている。
寮祭等の行事も、寮生会の寮長や役員一部の人が一生懸命やっていた形から、最近では食事会の終盤に全員で企画するようになり、今年は気仙沼でのボランティア関係の企画をしようとしており、誠にありがたいことである。(つづく)
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