新書『理想だらけの戦時下日本』に中山亀太郎先生が登場。
井上寿一著『理想だらけの戦時下日本』(ちくま書店 2013)に前東京学生寮寮監中山亀太郎先生が紹介されている。ご子息の中山和郎さんが偶然見つけられた。「第4章 気分だけは戦争中 1 傷ついた軍人を大切に」の2項目に「中山亀太郎君-『戦前昭和の五体満足』」として、国民精神総動員運動連盟が、傷痍軍人に冷淡な国民を啓蒙するために中山亀太郎先生を祭り上げたとしている。
戦前の日本がどのような雰囲気だったか、なかなか想像ができない。苦しくて暗かったというイメージを持っていたが、案外元気で明るかったという人もいる。この本で紹介されている上からの精神運動も国家権力が悪いと言ってしまえばそれまでであるが、煽ったマスコミ、踊った国民、単純な権力批判や過去の糾弾だけでは事足りないことだけは分かる。
実際に沖縄でも聞いたことだが、「戦前社会と似てきている」という今の雰囲気は奈辺にあるのか。よくよく注意深く見ていく必要を感じている。
