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「あってはならないこと」に思う

 このたびのNHK記者情報漏洩事件でNHKは、「報道に携わる者としてあってはならないことであり、極めて遺憾です」とコメントした。またまたいやな言葉を聞いてしまった。一体全体これまでに「あってはならないこと」がどれだけ起こったか。

 食品加工会社の相次ぐ品質表示偽装事件、これは人の命に関わる重大問題であった。それから最近では、大阪地検特捜部による証拠改ざん・隠ぺい事件。権力を取り締まる権力が嘘をつく。そして権力を監視すべきこれまたマスコミ権力があってはならない事件を起こした。

 組織的事件が起きるたびに、その組織の責任者が「あってはならないこと」とコメントするのは、どうも責任を事件当事者の個人にかぶせているようにしか聞こえないのだ。責任転嫁としか思えない。

 中小企業の場合は、事が重大なら組織そのものがつぶれ消滅する。しかし、大企業や国家機関はつぶれることはない。結局組織としての責任所在が不明になり、「あってはならないこと」がまた続いていくのである。

 一番怖いのがその風潮が明らかに若者や子供世代に感染し、「あってはならないこと」がまかり通ることだ。現代日本は倫理規範が崩壊した。立て直さなければ日本社会そのものが沈没する。
 

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