第30回 沖縄遺骨収集奉仕参加 7 2003年2月
さらに先に進む。上を見上げると断崖絶壁の真下にいることがわかるが、ジャングルの中だ。波の音はするが、なかなか海は見えない。方々に未だに黒々とした穴がある。艦砲射撃の後だそうだ。実に生々しい。そして大きな岩がせり出して洞窟になっているところでとどまり、みんなで掘る作業を始めた。
その中に、前の日から引き続いてこの危ない場所まで参加された82歳の女性の方がいた。昨晩、公ちゃんからすごいお年寄りがいると聞いていたのですぐにわかった。その方は、ひたすら地面をさすりながら何かつぶやいている。近寄ると「ごめんなさい。ごめんなさい」と涙を流している。「今までこんなところでね・・・」とただひたすら掘っている。私も止めようとする涙を押さえることができず、何度も目をふいた。
話を聞くと、この方のお兄さんが海軍の軍人で、この沖縄で戦死されたそうだ。その供養の思いでもう数十年も前から参加されている。金光教の信奉者ではないそうだが、本教の趣旨に賛同し、毎年欠かさず参加されている。こうした方にも支えられての沖縄遺骨収集30年であったことをはじめて知った。そういえば昨日一緒だったアメリカ人の若いふたりは、親子2代にわたっての参加だそうだ。
信仰者として、金光教教師として私は今まで何をしてきたのだと慚愧に堪えず、お詫びのしようもないと思いながら、ただただ掘らして頂いた。(つづく)
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