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第30回 沖縄遺骨収集奉仕参加 9 2003年2月

 本部に電話がすむと、また黙々と作業が続いた。1時間ほどして林教会長先生が、背に沖縄県警と書いた紺のつなぎをきている鑑識の人とワイシャツ姿と制服の警察官3人を連れてやってきた。

 その周辺にだれもいなかったので、私がこっちこっちと案内すると、ワイシャツ姿の警察官からあなたが「第1発見者ですか」と聞かれ、その刑事ドラマみたいな専門用語に、別にびびらなくてもいいのに、思わず「違います」と力強く答えてしまった。第1発見者はもうずっと奥の方に行ったらしい。

 鑑識のじゃまになるので、また作業にもどった。4、5年前にこの辺りで行方不明者の捜索願いが出ていたらしいが、その後はどうなったかは聞いていない。

 私たちは、お弁当を食べる場所を探すためにさらに奥地へと進み、大きな艦砲射撃であいた穴の下側に少し広いスペースがあったのでそこでお弁当を頂いた。その時は日も射し、青空も見えた。雰囲気も一気に和んだ。

 午後からはさらに奥の艦砲射撃であいた穴の下を掘っていたが、もうここはないかなと言っていると、赤茶けた陶器のようなものが出てきた。それはベテランの方もご遺骨ではないだろうとそれはそれで別なところにおいていた。

 ところが、あの82歳のご婦人が「あっ」と声をあげると、そこには大きな大腿骨が出てきた。ちょうどそこから頭の方へ掘っていくときれいな歯のついた下顎の骨などが出てきた。その周りにさっきよけていた赤茶けた陶器と同じようなものが出てきて、それが頭蓋骨あることがわかった。その周辺から続々とご遺骨が発見された。

 気がつくと、すでに4時近くになったのでその周辺をきれいにし、残っていたお茶やお水をかけ、ご祈念させていただき、収集作業を終了した。(つづく)

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