Home > 5月 31st, 2013

神様の願いに沿う方向

 哲学者の梅原猛氏は、長年の自民党支持者であり、伝統文化を大切にする保守派の論客と思っていた。その梅原氏が東京新聞の文化欄に「9条は伝統に沿う」とのコラム記事を書いていた。

 「九条の会の呼びかけ人に名を連ねたほどの頑固な護憲論者である」と自己紹介し、「外国からの攻撃に対して万全の備えをするが、決して外国を攻撃しない軍隊を持つことこそ日本の名誉ある伝統である」と。また、「カントの『永久平和論』にそう軍隊」でもあり、「自衛隊こそまさに日本の伝統に沿う」と主張している。

 その根拠について、「日本は、攻めてくる外国との戦いでは、元寇といい日露戦争といい、赫々(かくかく)たる勝利を収めたが、外国に攻めた戦争は敗戦に終わった。白村江の戦い、秀吉の朝鮮出兵、及び満州事変に始まる十五年戦争、ことこどく惨敗であった」と述べている。

 世の中、お巡りさんは少なければ少なくてすんだ方が健全な社会であろう。あちこちにお巡りさんがいて、監視カメラだらけの街はやはり住みづらい。軍隊も軍事力もそうだと思う。軍隊よりは自衛隊、自衛隊よりはサンダーバード(国際緊急援助隊)の方がいい。

 人と人とが共に助け合って助かる世界を願っておられる天地金乃神様の願いにも沿う方向だと思う。