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世界真の平和

(本年9月後半から11月にかけて、新サーバー移転のためこの間の「思うがままに」が旧ホームページにも残っておらず、脱落しております。新ホームページに記録したいので再掲いたします。今後も、本編と相俟って再掲を挟んでいきますのでよろしくお願い申し上げます。今回は世界真の平和として4回連載したものを再掲します)


 金光教を信奉するものとして平和を訴えながら、そして毎日のご祈念で唱えながら、非常に大事な点について看過していた。「総氏子身の上安全 世界真の平和」の「真」の意味合いである。

 「世界真の平和」とインターネットで検索をかけた。一般には使用例はない踏んでいたが、他の宗教団体のどこかは使用していると思っていた。しかし、何と金光教だけであった。「あいよかけよ」とかと違い、普通一般に使われる用語でありながら、本教独自用語ではないか。    
 
 これはすごい発見をしたと思いつつ、一体この言葉の出所はどこなのか。単に世界平和とはいわず「真の」とつけたのは、そこに本教の信仰的な意味合いを込めたことは間違いない。ある先輩の先生に尋ねたら、戦前の御記念にも使用されていたのではないかという。

 戦前も使用されていたのなると、非常にややこしくなるが、現在として、本教信奉者の皆様1人ひとり、この「真の」という意味合いをどのようにイメージしていたのであろうか。皆様の意見を聞いてみたい。私の考えは長くなりそうなのでまた明日から。(つづく)


 「平和」の意味合いについて、私はこれまでいろいろと主張してきているが、一般社会に引き寄せて言えば「真の平和」は、「軍事力によらない平和」であると思う。さらに信仰的にも、日本国憲法の盛り込まれた「積極的非暴力平和主義」という思想を参考としたい。

 もちろん一般思想と本教信仰を同一レベルで扱う危険性や根本的誤りを認識しながらも、しかしなお本教信仰が現実社会に生きるためには、世界人類の先端思想をも吸収しつつ、信仰の立場から発する必要があると考えている。
    
 その「軍事力によらない平和」というと「侵略されたらどうする」、「軍事力なしでは平和は保てない」との反論がくる。しかし、憲法前文には「われわれは、全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」とうたっていることを再確認したい。(つづく)


 戦争の原因を「恐怖と欠乏」にあるという認識は、現在においても間違いはないと思う。その「恐怖と欠乏」が戦争を準備し、招来させる原因であり、その除去が平和となる。その上で、日本国憲法では「平和」を単純に「戦争」と対置させているのではないことが分かる。

 つまり、戦争がなくても「恐怖と欠乏」は存在する。ゆえに戦争を予防するとともに、その先のすべての1人ひとりの生活を尊重する平和な世界の永続までも射程に入っている基本原理を持っているといえるのではないか。
 
 そして、「恐怖と欠乏」の除去は、国家としての役割はもちろんのこと、決して国家の専権事項でなく、任意の団体や個人が国籍等の立場にとらわれることなく、積極的に参加するところに、個人を原理とした平和主義の真髄があると思うのである。(つづく)


 この恐怖と欠乏の除去を、絶対安心の助かりを用意、提供する本教信仰実践と置き換えるとするならば、まさに私たち信奉者1人ひとりは、日常の御取次、信心の実践を通して、世界平和へと積極的に参画しているのである。

 そして本教信仰は、信奉者1人ひとりと神さまのつながりをことのほか重要視し、教団をも突き抜けていく個人原理を持っている。例えば信奉者それぞれが様々な任意団体に加入し、活動することにも寛容であり、常に開かれ、すべての1人ひとりの生活をどこまでも大切にしていくことを根本としている。

 そして、それは人間の人間のための平和だけではない。平和は天地全体のものである。でなければ早く平和をまねくための原爆投下や軍事力の行使を正当化してしまうことになる。人間のためだけの平和への努力は、平和をまた破壊しまうことになるのだ。

 私たちの平和への取り組みは、身近な小さな問題でも簡単には解決のいかない事柄が多々あるなかで、決して自身の考えが正しいものだと主張するのではなく、対話、議論はするが対決、対立せず、じっとその場に踏みとどまり、何とか解決の道を探っていこうとする。以上、述べてきたような諸点が「世界真の平和」の「真」の意味ではないかと今のところ考えている。
(おわり)

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