日頃から伝統文化や教訓などを歴史に学んで「次世代に伝えなければならない」と偉そうなことを言っておきながら、日本人として大切な箸の持ち方がよろしくないのだ。何とか少しでも正しい持ち方に近づけようとするが、難しい。
不思議なことにわが家族で一番正しく、美しい箸の持ち方をするのが息子で次が娘。その次が母親で一番悪いのが私。親ができていないのに、なぜ子どもができるのか。生まれてこの方爺婆との同居もないから不思議なのだ。
ある時、そのことが話題になって聞いてみたら理由が判明した。息子が入っていた野球チームの今は亡き総合監督のK氏に教えてもらったという。息子は小学校の1年生の時に、小金井リトルリーグ1年生から4年生で構成されている「ドラゴンズ」というチームに入部。
その後、5、6年生で構成されている「オールスター」、中学生で構成されている「小金井シニアリーグ」に所属、その各チームの監督・コーチにもお世話になり、特にその総合監督K氏には色々と薫陶を受けた。その一つが箸の持ち方だったのだ。娘は兄から習った。本当にありがたいことであった。
大切なことが親から子へとなかなか伝わらない時代、いろんなグループや地域社会にあって、みんなで子どもに伝えていくことが望まれている。次代を担う子どもたちを「みんなで育てていく」という意識があちこちで充満してくれば、よりよい社会へとなっていくと思う。
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