2012年8月アーカイブ

いじめ問題

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 大津市の市立中学校のいじめ問題について、全国に波紋が拡がっている。あちこちで警察への訴えが出されているらしい。もうずっと以前私は、いじめを含めた学校における教育について、「安易に警察権力に頼るようなら、その当事者能力をますます弱めてしまう」と指摘したことがあった。

 いじめが犯罪と同様になっている今、仕方ないのかもしれない。少し前に『朝日新聞』において、「いじめている君へ」という連載があった。その最後に登場したタレントの春名風花さんの文章にはショックを受けた。

 小学校6年生で、「タレントだけど、ふつうの女の子です」と始まり、「いじめている子は、自分がいじめっ子だなんて思ってないから」という。そして「いくら泣こうが、本当に自殺しようが、その人たちが何も感じないことを知っている。いじめられた子が苦しんで、泣いて、死んでも、いじめた子は変わらず明日も笑ってご飯を食べる。いじめた人には『どうでもいいこと』なんです」と。

 私の中学時代、中高一貫で、100人もいた金光学園寄宿舎でもいじめはあった。必ずや誰かがターゲットになってしまい、何かと嫌がらせやいたずらがその個人に集中する。いじめている方は、次は自分がいじめられるのではと恐れて多数派につく。しかし、そこには罪悪感はあり、他の人もそうだったと思う。

 だからこの風花ちゃんの文章を最初読んだ時は、自殺抑止のために強く、極端に意見しているのかと思った。しかし、いやこれは本当のことではないかと思い始めた。ゆえの衝撃である。想像するだけで鳥肌が立ちそうになるくらいだ。死なれても何も感じないとなると、これはもう異常な戦闘状態か、すでに人間でないのだ。

 こうなってくると、犯罪級であるから警察が出張ってくるのは致し方がない。しかし、すでに人間ではないのだ。警察の介入によって一時的にはおさまるかもしれないが、根本的な解決にならないのは目に見えている。やはりいじめの根絶は教育でしかない。それも人間のいのちに深く関わる実践的な平和、人間教育が必要なのではないか。ことは急ぐのである。 

インターネット通信開通

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 先日の21日、国際センター研修生と通訳の先生が入寮された時に、事務室にきているインターネット通信モデムからルーターを経由して職員寮の方に有線を敷いて、お部屋でもインターネットができるようにいたしました。

 その後、すぐの時点では事務室のパソコンの通信は生きてましたが、数時間後不通になってしまいました。そのようなことで、モデムかルーターか寮事務室のパソコンに何らかの原因があると思い、パソコン師匠のO先生にもお電話申し上げ、お尋ねしましたが、原因がわかりませんでした。

 O先生は今日の月曜日には東京センターに出られるとのことで、見てもらうことにしていました。その後24日の夜に「マカフィー」から寮のアドレスにメールが入りました。「アイフォン」でも受信できるようにしていたからです。 

 何と、「ウイルス定義ファイルのアップデートにともなう不具合の発生」とのメールです。インターネット接続障害とのこと。これに間違いありません。何とタイミングのよい、いや悪いことでしょう。原因はこちらではなく、外部にあったのです。

 本日早速にO先生に見てもらうと、やはり「マカフィー」の不具合による接続障害でした。「マカフィー」のホームページにある解決方法をもって、無事回復いたしました。ただ、もし「アィフォン」でメールを受信していなかったら、気がついたかどうか。ともあれ、よかったです。感謝。

 

 

 

寮通信回線、事務室のみ不通

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 昨日、米国からの国際センター研修生と通訳の先生が入寮しました関係で、事務室にきているインターネット通信モデムからルーターを経由して職員寮の方に有線を敷いていますが、職員寮の方は開通し、なぜか事務室のパソコンのみが不通になつております。おそらく寮パソコンの設定の問題と思われます。

 現在、これは東京センターから発信していますが、そのようなことで原因がわかるまでアップできないような状況です。しばらくお待ち下さい。

 

原発問題から領土問題

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 昨日無事、妻帰寮。入れ替わりに娘がご本部で開催される全国学生大会に参加。今年は東京から7、8名参加とのことで、全国から48名の参加、久々の40人を越えたとのこと。誠にありがたいことである。

 昨日は、はじめて「再稼働反対」の首相官邸前行動に参加してきた。これはここのところ毎週金曜日に行われているもので、これまでのいわゆるデモ行進とは様子が違うことから、結構テレビでも取り上げられていた。

 私はもうそろそろ参加人数も少なくなるのでは?と思っていたが、首相官邸前にはすでに多くの参加者で一杯。そちらの方向に進むための横断歩道を渡ろうとすると、警備の警官がちょうど柵を立てて通行止めにしようとするところであった。

 ある男性が警官にくってかかり、私たちまでは通してくれた。しかし、渡り終わってからは首相官邸方向に進めず、国会議事堂正門前まで移動、だんだんに多くの人が集まってきているようだった。

 赤ちゃんや子どもを連れた若い夫婦も多く、老若男女だいたいどの年代も平均的にきているようであった。また、かつてはリーダーのような人がリードしてシュプレヒコールを連呼し、車道に出て練り歩くというのがデモの形だったが、このたびは歩道だけ。また何人もの方がスピーチを順番で自由にしており、その間に「再稼働反対」のシュプレヒコールがあるといった感じだった。

 また、国会議事堂前から祝田橋方面に歩いて行くと、サンバのリズムでノリノリ状態で「再稼働反対」を叫んでいた。これはイラク反戦デモにも来ていたと思う。これもかつての安保反対の時の学生運動当時とは違うようで、当時話題となった。私は安保闘争は全く知らない世代なので想像の域ではあるが。

 さて、マスコミや私の周りでも、ここのところ一気に原発問題から領土問題一色になってしまった。東京センターでも会う人、会う人がこの竹島や尖閣諸島はどうなるかと聞いてきた。李明博大統領の言動や、またあの香港船のいかにもという厳ついおっさんたちを見ていると、本当にうっとうしい話ではある。なかなか難しい問題であるが、私は「三方よし」でしか、絶対的な解決はないと思う。

 身近にも自衛隊を出すべきだという人がおり、世間では「弱腰外交だ」、「そもそも憲法が悪い」、「核武装だ」と熱くなっている人も多くいるが、脅せばおさまる相手なのか。もしおさまらない場合は、本当に武力に訴え、戦争も辞さない覚悟なのか。小さな島のぶんどり合戦は、すぐに本土決戦なのである。これはいつか来た道である。

 韓国では、もうほとんどこの問題は取り上げてないそうだ。1人ひとりが情報取得能力を持った今、一方的な報道や情緒的な言動に惑わされることなく、しっかりと1人ひとりが考えて判断、行動すべきだと思う。それが歴史に学んだ最大の教訓である。 

無事、帰寮しました。

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 一昨日、娘と二人無事帰寮した。女房は一人大阪の実家に寄り、17日に帰ってくる。今日から娘は大学の部活の合宿。私は東京センターに出務。日常の業務に戻ったが、電車も道路も空いていて気持ちがいい。いつもこれくらいなら快適なんだが・・・。

 東京センターでは、東京都教会連合会のある分会の集まりがあり、4階のセンター事務所で「気仙沼津波」の生々しい記録DVDを見始めた。襲う津波、けたたましいサイレン、逃げてきた住民の悲鳴や会話が入っている。私は、今頃になってというか、時間が経つにつれてますます恐怖が募ってきて直視できなくなってしまった。

 この出所は気仙沼でずっとボランティアをされている清水さんが、地元の方が編集したDVDを頂いたものだと思う。確か私も一緒にさせて頂いた昨年6月に気仙沼市ボランティアセンターの依頼で行ったある民家のお掃除で、その隣にある喫茶店にお昼寄ったとき、そこの店長に見せて頂いたものだ。

 その時は気持ちも高ぶっていたのか、その喫茶店の「店内1㍍の高さにまで波が来た」と聞いてもあまり恐怖を感じなかった。しかし、その後もいろんな場所のDVDを見、そして実際その場所に自分が立って見たからか、普通は時間が経つにつれて忘れていくものなのに、私はますます恐怖を感じるようになってきた。

 
 自分でもよく説明できないが、映像はあまり見たくない。ただ、現地にはまた入りたいと願っている。今年になってなかなかボランティアに行く時間がなく、現地に滞在している嶋田先生らに本当に申し訳なく思っているが、9月の寮月例祭後に娘と入りたいと願っている。

 昨日は、8月の月例祭を御田教会金子恵運営委員により仕えられ、東京センター教話実習として、武蔵小杉教会の須賀院崇徳先生の教話があった。その後は、食事当番の男性中国人留学生3人による餃子、生春巻き、ピータンと豆腐の和え物、ジャガイモの冷野菜等所狭しと並び、舌鼓をうった。

 また、午前中は炎天下の中、寮庭の芝刈り、草取りを行った。刈るタイミングを逸し、一番暑いとんでもない日を当ててしまい、申し訳ない。飲み物等万全の用意と、女房がカレーを大量に作り、喜ばれた。おかけで、庭もすっきりし、感謝。

 ◇そして本日今から、11日までの予定で車で勝浦教会に帰省します。私の妹が嫁いでいる広島の松永教会若先生家族も合流。一番多い日で総勢11人が集う。それでは、皆さま御身お大切に。

 

 

第30回金光教東京平和集会を開催

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 7月15日日曜日、秋葉原の金光教館イーストホール(東京教会内)において、200名の参加を得て、第30回の金光教平和集会が開かれた。 

 まず、「祈りのつどい」が開かれ、人間の平和ならざる行いによって命を失ったすべての御霊の立ち行きを願うとともに、二度と同じ過ちを繰り返さないことを誓い、ここからの「世界の平和と人類の助かり」を祈った。

 その中での「平和への誓い」では、関東教区青年教師会会長・和泉晃三氏が「世界が平和になるために多くのことについて学び、歴史の事実から目を背けず、尊い行いと、愚かな行いを知り、人間が人間らしく生きられない過ちを絶対に繰り返さないことが私たちに課せられた重大な責務であることを心に刻み、一人でも多くの人たちと平和について語り合い、平和ならざる『闇』から目をそむけることなく、どこまでも真の平和を求めていくことを誓います」と述べた。
 
 続いて、「平和(戦争)への分岐点。歴史を学ぶ」と題して、昭和史に造詣の深い保阪正康氏(ノンフィクション作家)から記念講話があった。

 保阪氏は、平和や戦争への分岐点を歴史に学ぶにあたり、まず「戦争」を、「1 戦争は政治が失敗したときの最後の手段である」、「2 本来国家は国民の生命と財産を守るものだが、戦争は逆に国民の生命と財産を犠牲にするもの」、「3 戦争は殺し殺されるもの、つまり殺傷であり、その傷は何代も続く」という3つの概念に定義づけた。そこから「戦争を選択しない方がよいという当たり前の教訓が導き出せる」と指摘された。

 また、「戦争の原因について知るには、平和とは何かが問われてくる」と述べ、「戦闘争状態がないから平和ではない。第一次世界大戦と第二次世界大戦の間は戦争はなかったが、復讐の戦争準備期間としての戦間期であった。日本は敗戦以降今日までは、日本国憲法で戦争を放棄しており、少なくとも復讐のために戦争を準備することは否定しており、戦間期を持っていない。その意味で日本は世界的なモデルになると思う」と語った。

 さらに、「ナショナリズム」には、愛国主義、国家主義、民族主義と呼ばれる「上部構造」と地域社会や共同体に伝わる生活規範やモラル、伝統、文化といった「下部構造」があり、上部構造が本来健全な下部構造を押さえつけてきたのが昭和の歴史であり、「下部構造」としてあるナショナリズムを大切にしなければならないと述べられた。

 また、保阪氏はこれまで数え切れないほどの方々をインタビューしてきたが、「戦争体験談を聞くことについて一定のルールがある」と指摘された。それは「1対1対8」という法則であり、「本当の話をする人が1割、嘘を言う人が1割、後の8割はある程度本当のことを言うが記憶を美化しがちである」という法則である。

 「これはある意味やむをえないことであり、だからこそ真実を見抜く目、知恵をつけ、真実を見極め、私たちが一人ひとりが主体的に教訓を語り継ぐところに本当の平和がある」と最後に語られた。 

 続いて、東京平和集会30年の歩みについて、不肖私がスライドで報告した。

 その後、歴代東京センター所長によるパネルディスカッションが行われ、初代川上所長は、「東京平和集会は、教団の戦争協力という罪を教団として償うために教務が主体的に取り組んだ集会」であると押さえられた。

 次に歴代所長から、それぞれの時代に取り組まれた願いを述べられ、二度と武器を持たないために、また参加者一人ひとりの心に平和の砦を築くために教義的、実践的に取り組み、一定の成果をあげてきたことを確認した。

 これからの課題としては、平和の問題は対立する政治課題も深く関わることから、平和を目指す根本姿勢とある程度の具体的可能性を示す必要はあるが、対立する意見を抹殺して一色に染めるようなあり方でなく、様々な意見が出し合える場を常に確保していく必要があることを確認した。

 同時に開催された「子どものひろば」は、戦争を知らない子どもたちが、戦中、戦後の生活の一端に触れることで、少しでも当時の人々の姿に思いを馳せることができるようにとの願いから、九段下にある「昭和館」に出向いて学習した。 
 
 

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