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第30回 沖縄遺骨収集奉仕参加 5 2003年2月

黒アゲハチョウのことは金光新聞に書いたのでここでは省略する。

 そしていよいよ私も壕の中に入るときがきた。後ろ向きの感じでロープをしっかり持って降りようとしたが、思っていた以上に狭い。岩盤があちこち体に当たって痛い。ほうほう体で降りていくと、「あちゃ」、アメリカ人3人が作業しながら英語でべらべらしゃっべっている。

 「しまった」、英語全然だめと思ってしばらく見ていると、流ちょうな日本語で「降りてこい、こっち、こっち」と言ってくれ、私は「今回初めての参加なのでどうぞよろしく」と挨拶すると、いろいろと丁寧に作業手順を教えてくれた。ほっとした。

 壕の中の平地は大人3人が入れる広さだが、その奥に着弾での爆破のせいか、大きな石ころの山ができて奥へと高くなっている。その下側にご遺骨などが埋もれているらしく、石ころを布袋に入れて集め、そしてクワのような道具で掘り返して探す。私の時は探すのではなくて、もう次から次へと出てきた感じだ。

 その時、一番奥側にいたアメリカ人の「わー」という声がしたらと思ったら、直径30センチ大の石の塊が落ちてきて、それが私のすぐとなりにいた一番若いアメリカ人のところに落ちた。その方は忍者のごとくしゃがんだ格好からすっとジャンプしてよけ、事なきを得た。あれがもし私のところだったと思うと血の気が引いた。

 また、その一番若い子が手榴弾を掘り起こし、それをどうしようかと迷ったあげく岩盤のやっとおけるところに置くので、こっちはあれがもし落ちてきたらと思うと不安で不安で、これはあげた方がよいとまたほうほうの体で上に登り持って出た。

 それから不思議なことに壕の中いると20分程度の時間しかたっていないと感じていても、それがなんと実際は1時間くらい経っていて、これは他の人も異口同音に言っていた。

 ようやく1日目を書き終わった。こんなに長くなるつもりはなかったのだが。2日目もいろいろ物語がある。まだ当分終わりそうにないが、どうぞおつきあいのほどを。(つづく)