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第30回 沖縄遺骨収集奉仕参加 8 2003年2月

 しばらく地面を掘っていると、ここまでくる間、先頭で道なき道に道をつけてくれていた方が戻ってきて、懐中電灯と携帯電話を持っている人を呼んだ。どうも、何か見つけたらしい。

 私は携帯電話を持っていたので数人と共についていった。さらに奥の、上を見ると数十メートルの断崖絶壁で、下は数メートルの高さの大岩の塊がそそり立っているところを進む。その間のところには、ちょうど洞穴になっているようなところが何カ所かある。その1つの洞窟に入った。

 私の聞き間違いか、ご遺骨が多く出たので呼ばれたと思っていたら、薄暗い中にまずズボンと靴がきれいに残っているのが見えた。近づいてよく見ると、服を着たまま白骨化した2本の足が見えた。隣の人が懐中電灯を向けると、私の目の前にちょうどその方の胸のあたりに首から落ちた頭蓋骨があり、その目と私の目があった。またまた思わず「ぎゃー」である。上の衣服も白色のワイシャツもきれいにそのまま残っている。ご遺骨ではなくて白骨化死体だ。そこに座ったまま亡くなられたらしい。

 私は外に出て本部に電話するよう言い、みんなにも言って回ったが、みなさんさすがにベテラン、落ち着いている。動揺しているのは私ぐらいで、しまったことに岩の上でよろけてしまい、ちょうど落ちてあった古タイヤの中にすっぽりと尻餅をついてしまった。近くにきていた公ちゃんや真美ちゃんは大笑いだが、笑い事ではない。

 もし、その古タイヤがなかったら、反対側5メートルほど下に落ちて大けがをしていたであろう。ここでもおかげを頂いた。(つづく)