Home > 11月 1st, 2004

人質邦人殺害事件

 香田さんが遺体で発見された。今回の場合、興味本位の安易な旅行での出来事。ご両親も息子さんのイラク入りを知らなかった。それだけによけいにご両親の心中を察するにあまりある。もちろん、何の罪もない一般人の青年を惨殺する卑劣な行為は許されるものではない。が、それ以上に何もできなかった自分自身や日本のあり方がはがゆくてしょうがない。 

 この問題は、10月28日付「思うがままに『イラク日本人人質事件』」にふれた。通信不良中の間で、データーは消え、見られなかった方もあると思うので、もう一度繰り返したい。その時、私は3つの危惧すべき問題を指摘した。

 1つは、撤退要求を直ちにはねつける「テロに屈しない」との反応だ。もっと何らかの対応の仕方があったのではないか。2つには、自己責任だから政府も国民も迷惑だということになり、問題の本質がみえなくなってしまうことだ。3つめに、次には国家やわれわれ国民のための犠牲は、崇高であり名誉となり、ますます人命尊重から人命軽視へと向かってしまうことだ。

 そして何よりも最大の問題は、「テロに屈しない」ではテロがなくならないということ。テロと闘ってないはずの自衛隊がテロと闘っていることになり、それが相手もそう思い、自分たちもそう思うのなら、12月14日に切れる自衛隊の派遣期限をもって撤収すべきである。