Home > 11月 17th, 2004

こんこう平和セミナー 2

 去る11月13日、「イラク戦争下の世界情勢から、戦争と平和について考える」と題する「こんこう平和セミナー」を開催した。大祭シーズン時期で15人と少なかったのが残念だが、内容はよかったと思う。今回は、「ノームチョムスキー・イラク後の世界を語る」と「アラブの人々から見た自衛隊イラク派兵」という2本のビデオを鑑賞の後、戦争と平和について懇談した。

 ノーム・チョムスキー氏は、1928年、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアに生まれ。ペンシルベニア大学で言語学を専攻。1950年代後半以降、生成変形文法理論の成果を次々と発表し、言語学の世界に革命をもたらした。その影響力は隣接諸科学の分野にも及び、哲学、認知科学、心理学、政治学など、広範な学問領域で顕著な業績を上げた。1988年、認知科学分野への貢献により京都賞(基礎科学分野)受賞。現在でもマサチューセッツ工科大学教授として研究を続ける言語学者だ。

 一方、1965年に米国が北ベトナムへの爆撃を開始する以前から、米国の外交政策に対する批判を開始。その作業は現在に至るまで続いており、とりわけ2001年「9月11日」の同時多発テロ事件以降、中東情勢と米軍のアフガニスタン爆撃に関する発言は世界の大きな注目を集め、インターネット上でもその見解が数多く紹介された。

 主要な言語学関係著作はもちろん、社会・政治に関する著作も多数あり、近著に、本映画の公式カタログでもある『ノーム・チョムスキー』(リトルモア/2002年)ほか、『アメリカの「人道的」軍事主義—コソボの教訓—』(現代企画室/2002年)、『チョムスキー、世界を語る』(トランスビュー/2002年9月)、『グローバリズムは世界を破壊する』『テロの帝国 アメリカ』(明石書店/2003年)などがある。(つづく)