金光教湖北教会の掲示板に、金光教の教師セミナー講師の堀尾光俊先生(大分県日田教会長)のお話が紹介されている。
スマトラ地震で78000人の島民の住む小さな島に、10メートルの津波が押し寄せたが、亡くなられた方は7名。それは、97年前の大地震の経験からの「言い伝え」が教訓として生きていたという。そして、「伝えることの大切さ」を述べておられる。
この話を読んで、私の実家紀州勝浦のことを思い出した。勝浦も歴史的に南海大地震など大きな地震を幾度となく経験している。私も小学生の頃、地震で潮がひいていったのを見たことがある。その時は大したことはなかった。またその頃、教会の近所に住む古い信者さんから、「近くの山へ逃げた人は助かったが、遠くの山へ逃げた人はダメだった」という話を鮮明に覚えている。
ところが今になって、もしかして反対ではなかったかと不安になってきた。逃げる距離からして近くの方がいいに決まっている。わざわざ強調して言われていた覚えがあるから、実は近くに逃げた人がダメだったのではと。
湖北教会掲示板の「伝えることの大切さ」を読み、これはしっかりと調べないとと思い、親に電話したりした。すると教会からでは、やはり近くの山が正解らしい。というのも、近くの山といっても低いことと、いったんは海の方へ向かわなければならず、とっさにはどうしても海から逆側の高くて遠い方へ逃げてしまうとのことであった。
さすがに親はよく覚えていた。今回の場合、結果的には正解であったが、とっさにはどうなっていたか。大したことがないと思う情報でも、しっかりと正しく確認しておく必要性を痛感した次第である。
(これを書いていたら地震がきたので、ちょっとびっくり)
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